中国、アフリカに大盤振る舞い 1兆5千億円の拠出表明 狙いは資源獲得
2012.7.19 14:19
アフリカ協力フォーラム閣僚級会議であいさつする中国の胡錦濤国家主席=19日午前、北京の人民大会堂(共同)
中国のアフリカ諸国に対する支援や経済協力などについて協議するアフリカ協力フォーラム閣僚級会議が19日、北京の人民大会堂で始まった。胡錦濤国家主席は開幕式で、アフリカの経済発展のため今後3年間で200億ドル(約1兆5700億円)を拠出すると表明した。会議は20日まで。
中国は資源獲得を主目的にアフリカとの関係緊密化を図っている。「内政不干渉の原則」の下、支援策で関係強化に勢いを付ける狙いがある。
胡主席は「新たな戦略的パートナーシップの構築」を目指す方針を表明。拠出金はインフラ建設や農業、製造業に投じられる。そのほか、農業技術の向上や医療衛生面でも支援を強化するとした。また、アフリカ連合(AU)の平和維持活動に資金提供する準備があることも示した。
一方、中国の急激な影響力拡大に対し、アフリカ側では「新植民地主義」と警戒感も強い。(共同)