県議会政調費「1億2千万円は不当」 パーソン栃木が監査請求
(5月30日 朝刊)
市民オンブズパーソン栃木(代表・高橋信正弁護士)は29日、2010年度に県議会各会派に交付された政務調査費のうち、約1億2千万円が違法・不当な支出だとして県監査委員に監査請求した。政調費をめぐる監査請求は08、09年度分に続き3回目。記者会見した高橋代表は「(使途などの)記載内容が簡略化、省略され、分かりづらくなっている。県民への説明責任が果たされていない」と指摘した。
10年度は共産党を除く6会派で使途基準に合わない支出があると判断した。内訳は自民党議員会が約7880万円、民主党・無所属クラブ約1562万円、みんなのクラブ約906万円、無所属県民クラブ約1288万円、公明党議員会約111万円、新生クラブ議員会約275万円。
パーソン栃木によると、政務調査活動が年間313日に上り、ガソリン代を年間約104万円を請求した議員がいたほか、成田空港を頻繁に視察したり、東京の医大を定期的に視察したりする議員もいた。NHKBSの加入料やケーブルテレビの基本料金を計上したケースもあった。