「めぐみさん」1年前に確認 政府、平壌の資料入手
2011.11.18 07:13 [北朝鮮拉致事件]
北朝鮮当局が2005年に作成したとされる平壌の住民情報資料を日本政府が約1年前に入手し、拉致被害者の横田めぐみさん=拉致当時(13)=と生年月日や家族の名前が一致する女性がいると確認していたことが分かった
。捜査当局などがめぐみさん生存につながる情報なのか分析しているが、同一人物と確定するには至っていないという。複数の政府、与党関係者が17日、明らかにした。
北朝鮮に拉致再調査を求める根拠として日朝協議再開を働き掛ける考えだ。
日本人とみられる住民情報はこの女性のほか、85人分ある。多くは戦後の在日朝鮮人の帰還事業で渡航した日本人妻とみられるが、政府関係者は一部は拉致被害者の可能性も排除できないとしている。
日本政府の入手資料は、北朝鮮の公安機関、国家安全保衛部作成とされる平壌在住の17歳以上の電子情報。入手後の解析作業でデータに改竄(かいざん)はないと確認しており、情報の信憑(しんぴょう)性は高いと判断している。政府関係者は入手方法などは明らかにしていない。
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