世界のすべての人に電気を 国連報告書、30年目標に
2010.4.29 11:30
国連の潘基文事務総長の「エネルギーと気候変動に関する諮問委員会」は28日、2030年までに世界のすべての人が電気を利用できるようにし、エネルギー効率を40%向上させることを提言する最終報告書をまとめ、公表した。
報告書によると、世界では現在、25億~30億人が電気供給がない地域に居住しているか、ほとんど利用できない状態に置かれ、調理などに薪や石炭などを使用している。
30年までにこれらの人に電気を行き渡らせるためには、毎年350億~400億ドル(約3兆2900億~約3兆7500億円)の投資が必要で、これは「同期間の全世界でのエネルギー投資推定額の約5%にすぎない」として実現可能だと指摘。貧困人口減少や発展途上国の経済成長促進にもつながるとした。(共同)