商店街つぶやく鬼探せ ツイッターに潜伏先のヒント 24日から小倉・魚町銀天街で催し
2010年4月23日 14:21 カテゴリー:社会 九州 > 福岡
北九州市小倉北区の魚町銀天街で24、25の両日、インターネット上の簡易投稿サイト「ツイッター」を使った“逆鬼ごっこ”が開催される。参加者は、鬼がツイッターに発信する「つぶやき」を携帯電話で確認しながら、商店街の中で鬼を捜す。「商店街を舞台にツイッターを用いたイベントは、全国で初めてでは」と同市新産業振興課。人気急上昇の新メディアを駆使しての、壮大な遊びになりそうだ。
ツイッターは、インターネット上のサイトを使って、140字以内のメッセージを独り言のように、不特定多数に発信。「ミニブログ」とも呼ばれる。携帯電話などで簡単に情報が更新できることから利用者が爆発的に増加し、鳩山由紀夫首相や原口一博総務相ら政治家や企業もPRに使っている。
この人気に北九州市の外郭団体「ヒューマンメディア財団」(同市八幡東区)が着目し、「地域活性化の起爆剤に」と企画した。
“逆鬼ごっこ”は、魚町銀天街の約150店舗が並ぶ南北約350メートルの通りで開催。商店街に潜む鬼は5人。「今、時計を選んでいる」「お好み焼きがおいしそう」などと、刻々と居場所のヒントになる情報を更新。参加者は鬼を見つけて、捕まえた証明となる鬼カードをもらう。
ツイッターの検索欄に「#uoni」と打ち込めば、鬼ごっこの情報だけを閲覧できる。商店街に行かずにツイッターを見るだけでもよい。ユーザー登録すれば、書きこみも可能で、鬼や参加者へ応援のメッセージを送るなどして楽しめる。
企画した同財団の土谷重幸研究員は「1人でも多くの人がツイッターを見て、魚町銀天街を知ってくれたらうれしい」と期待。魚町商店街振興組合の瀬口裕章理事長は「若者が足を運んでくれれば、街もにぎやかになる」と話している。
“逆鬼ごっこ”は両日とも午前11時半と午後2時からの2回で、制限時間は1時間半。当日、魚町銀天街の「呉服のゑり福」前に設けた特設コーナーで参加を受け付ける。問い合わせは同財団=093(512)8007。
=2010/04/23付 西日本新聞夕刊=