ヘリ部隊は65カイリ以内に 米軍、重ねて拒否伝達
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のヘリコプター部隊の鹿児島県・徳之島への移設案をめぐり、米側が地上部隊と遠距離などとして拒否している問題に関連し、ヘリ部隊と地上部隊は一体的な運用のため65カイリ(約120キロ)以内の距離に配置する必要があると伝えていたことが分かった。政府関係者が22日、明らかにした。
沖縄本島から徳之島は約200キロ離れている。米側は距離を示し、徳之島案を重ねて拒否した。
徳之島の地元3町長は同島移設案で、平野博文官房長官との会談を拒否している。鳩山内閣は徳之島への移設をなお模索しているが、県外移設は極めて厳しい情勢だ。
鳩山由紀夫首相は21日の党首討論で「県外に求めていく気持ちは変わっていない。沖縄の負担をできる限り軽減しないといけない」と強調している。
海兵隊の地上部隊は沖縄本島のキャンプ・ハンセンやキャンプ・シュワブに駐留しており、ヘリ部隊は地上部隊の運搬手段。米側は即応性の観点から、両部隊はできるだけ近い方が望ましいと説明した。
2010/04/22 11:49 【共同通信】