中国から大規模ハッキング ダライ・ラマらの情報盗難
【ニューヨーク共同】中国のハッカーグループが過去8カ月間、インド治安機関やチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の事務所、国連、在米パキスタン大使館などのコンピューターに侵入し、機密書類や電子メール、個人の金融情報などを盗んでいたと、トロント大(カナダ)などの研究チームが6日、記者会見で明らかにした。
盗まれたデータには、アフガニスタンの国際治安支援部隊(ISAF)の移動に関する文書、ダライ・ラマが発信したメール1500通、インドのミサイルシステムに関する研究機関の分析などが含まれていた。
調査チームは「中国政府機関とハッカーたちの関係は不明だ。両者を直接結び付ける確たる証拠は見つかっていない」と説明した。
発表によると、ハッキング行為は中国四川省が起点。侵入したコンピューターから機密指定の外交文書やクレジットカード番号などを盗み出していた。
2010/04/07 08:22 【共同通信】