モーツァルトは高給取り? 酒で散財、研究で新人物像
2010.4.7 08:55
モーツァルトの肖像画(オーストリア政府観光局提供) 困窮のうちに世を去ったと伝えられるモーツァルト(1756~91年)は高給取りの浪費家だった-。
各国のモーツァルト研究者でつくるグループが新たに発見した100以上の史料を分析、新説をまとめた。現在の通貨で約1900万円相当の年収を得ながらも、酒などに散財していたという。オーストリアのメディアが6日伝えた。
グループはオーストリアやスイスなど各国の24人で、モーツァルトの晩年の10年間の家計などを5年がかりで調べた。その結果、年収は先輩として慕っていた作曲家ハイドンの2倍以上で、当時の大学教授の約15倍だった。モーツァルトは七つの部屋と厩舎を備えた快適なアパートで生活。貴族的なライフスタイルを好み、「収入の17%を酒宴に費やした」とはじき出した。
モーツァルトはウィーンで35歳の生涯を終えた。晩年は友人に借金を重ねたとされ、遺体は初め集団墓地に埋葬された。(共同)