新・近江八幡市が誕生 引きずる安土町民の不満
滋賀県安土町と同県近江八幡市が合併し、新「近江八幡市」が21日に誕生した。安土町では2月末の住民アンケートで、織田信長ゆかりの自治体名が消えることへの反発などから約6割が合併反対と回答。町民の不満や不安は引きずったままで、順風満帆には程遠いスタートとなりそうだ。
議会は近江八幡市(定数20)と安土町(同10)の議員がそのまま新市の議員となる。合併に反対した安土町議6人は合併後も再分離を目指すという。
合併後の近江八幡市は人口約8万1千人、面積約177平方キロ。合併前の近江八幡市役所を本庁とし、安土町役場を総合支所にする。
合併で冨士谷英正市長と大林宏町長は地方自治法の規定により失職、4月25日に市長選が行われる予定。それまで新市の市長の職務を担う職務執行者は冨士谷氏が務める。両者の話し合いで決まらず、嘉田由紀子県知事が決めた。
2010/03/21 00:09 【共同通信】