富士通、前社長の野副氏を解任 臨時取締役会で
富士通は6日、臨時取締役会を開き、社長辞任の取り消しを求める文書を同社に提出した前社長の野副州旦相談役を解任したと発表した。富士通は「信頼関係が損なわれたため」と説明しており、野副氏を排除した格好となった。
同時に富士通は、社長辞任の理由を当初の「病気療養のため」から、「当社が取引などの関係を持つことはふさわしくないと判断した企業と関係を継続したため」へ訂正した。
社長辞任の取り消しをめぐり、野副氏側は「反社会的勢力と付き合いがあるという、うその理由で辞任を強要された」と主張。臨時取締役会を開き、本人による釈明の場を設けるとともに、辞任手続きに問題があるとして、外部調査委員会での検証を求めていた。
2010/03/06 17:19 【共同通信】