ミャンマー難民の面接開始 日本への定住受け入れ
【メソト共同】本国に戻れず、避難先の国へも定着できない難民を別の国が受け入れる「第三国定住制度」により、日本が2010年度からタイのミャンマー難民を受け入れるのを前に、法務省の担当者ら日本政府の調査団が2日、タイ北西部メソトで、候補者受け入れの可否を判断する面接を始めた。
日本が受け入れるのは、メソト郊外にあるメラキャンプの難民。タイ国内最大の同キャンプには少数民族カレン人を中心に約5万人が生活している。同キャンプからは第三国定住制度の適用でこれまで約2万人が米国などに移住したが、アジアでの受け入れは日本が初めて。
面接は国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が作成したリストの十数家族を対象に、法務省の担当者6人が数日間実施。この日は子供8人を含む計3家族から聞き取り調査をし、定住の意思や適応能力を確認した。
法務省入国管理局難民認定室の田口敬治補佐官は「キャンプで長年生活している難民がたくさんいる。最初の3年間で必要な枠組みを整え、将来の本格的な難民支援につなげたい」と話した。
2010/02/02 17:06 【共同通信】