ライチョウ、温暖化で絶滅の危機 アルプス地方
2009.12.3 09:45
イタリア北部アルプス地方のライチョウ=08年9月(写真家ルイジ・セバスティアーニ氏提供・共同) イタリアの民間非営利団体(NPO)「イタリア鳥類保護連盟」は2日までに、地球温暖化の影響で、同国北部ピエモンテ州などのアルプス地方に生息するライチョウの数が減少、絶滅の危機にあるとの報告をまとめた。
温暖化により、寒冷な気候に順応したライチョウが生息できない環境となっているためで、同連盟はさらに温暖化が進めば絶滅は避けられないと警告している。
報告は、もともと生息数の少ないライチョウについて、1970年代後半の少なくとも1万4千羽から、現在は同1万羽に減少したと指摘。一方、同地方の気温は19世紀末と比べ平均2度上昇しており、さまざまな要因の中で、温暖化が最も関連がある可能性が高いとしている。(共同)