中国、胡主席勢力を地方に抜てき 胡春華氏がスピード出世
【北京共同】中国共産党は30日、胡錦濤国家主席の次の次の世代に当たり、若手ホープと期待されている河北省の胡春華省長(46)を、内モンゴル自治区トップの党委員会書記に抜てきするなど一連の地方幹部人事を発表した。新華社が伝えた。
胡春華氏は、胡主席の出身母体の中国共産主義青年団(共青団)出身で胡主席に近いとされ、省長経験1年足らずでのスピード出世となった。
胡主席が次世代にバトンタッチするとみられる2012年の第18回共産党大会に向けた人事の一環。胡春華氏は習近平国家副主席らの「第5世代」に続く「第6世代」。胡主席は胡春華氏を閣僚級の党委書記に抜てきすることで「ポスト習近平」時代にも布石を打った形だ。
胡春華氏は胡主席と同様にチベット自治区での勤務経験があり、06年11月から共青団第1書記。河北省副書記を経て、今年1月から同省長を務めていた。内モンゴル自治区はチベット自治区や新疆ウイグル自治区と並び、少数民族政策が課題の重要地区。
2009/11/30 21:39 【共同通信】