中国5県の法人税、申告所得7年ぶり減少
2009.11.18 16:15
広島国税局は18日、中国5県の法人約15万4500社の平成20年度申告状況を発表した。法人所得の総額は1兆1540億円(前年度比31・5%減)と、7年ぶりに減少に転じ、統計を取り始めた昭和41年以降最大の下落幅となった。黒字申告割合も28・2%(3・1ポイント減)と過去最低。
広島国税局は「全体の景況感の悪化が企業業績に大きく影響したと思われる」と分析している。
税務調査した6974件のうち、申告漏れは4729件。仮装、隠ぺいなどの不正申告は1216件、計190億円(17・7%減)。不正申告の割合が高かった業種は、パチンコ、自動車・同部品卸売りなどだった。
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法人税申告所得、減少幅過去最大 企業業績の悪化影響 国税庁まとめ