大学またはバイト先で知り合った顔見知りの犯行で,すぐに逮捕されると
思っていたのだが・・。
3.2.に現金が残されていたのに,危険を冒してまで何故ATMで出金したのだろう?。
5.犯人が誇示したかった。
6.犯人は若いか嫉妬深い。
謎
1.メールや電話に応答したくない、あるいは、できない理由があった可能性がある。
2.財布と現金は残されていたが、キャッシュカードが、なくなっていたことが判明した。
3.松戸市内のATM(現金自動預払機)3カ所に立ち寄り銀行口座から現金を引き出す男の姿が防犯カメラに写っていたことも
4.荻野さんの体を執拗に…犯人の強い“感情”
5.遺体は、全裸だった。
6.致命傷となったとみられる胸の傷は、鋭い刃物で、体の前から何度も執拗(しつよう)に刺された傷跡。犯人も相当の返り血を浴びていることが容易に推測できる。
7.荻野さんの手足には、抵抗した際にできるとされる傷がない。背中などにも傷はなかった」
【千葉女子大生殺人】殺害前日に送金依頼のメール
2009.11.1 18:38
千葉県松戸市のマンションの一室が焼け、この部屋に住む千葉大園芸学部4年、荻野友花里さん(21)が殺害されていた事件で、荻野さんが遺体で発見される前日の10月21日に母親に送ったメールは、送金を依頼する内容だったことが1日、捜査関係者への取材で分かった。
千葉県警松戸署捜査本部の調べによると、荻野さんの携帯電話からメールが送信されたのは21日の午前中だった。その後、同日の日中に、松戸市内のATM(現金自動預払機)3カ所で、荻野さんのキャッシュカードで現金数万円を下ろす男が防犯カメラの映像に写っていた。
捜査関係者によると、荻野さんは通常、兵庫県の実家に送られる大学の奨学金を、自分の口座に改めて送金してもらっていた。送金先は、男が金を引き出した口座だったという。
捜査本部は、荻野さんは男が金を下ろす直前に殺害されたとみており、送金を依頼した直後に金が引き出されている点にも注目。男が荻野さん殺害に関与している可能性もあるとみて、解析中の防犯カメラの映像を近く公開し情報提供を呼びかける方針。
【衝撃事件の核心】空白の2日間…女友達に無断で立ち去り連絡絶つ 美人国立大生全裸殺害、放火事件 (1/5ページ)
2009.11.1 13:00
このニュースのトピックス:殺人事件
殺害された荻野さん
千葉県松戸市の千葉大園芸学部4年、荻野友花里さん(21)が殺害され、マンション自室に放火された事件は発覚から10日が過ぎた。返り血を浴びるほど荻野さんを刺して殺害し、証拠隠滅のために火をつけて逃走したとみられる犯人。
大胆な犯行にもかかわらず、目撃情報は乏しく、犯人の手がかりとなる物証捜しも部屋が燃えてしまったため難航している。荻野さんはキャバクラや居酒屋でアルバイトしていたこともあり、捜査範囲は都心の繁華街にも及んでいる。これまでの捜査で浮かぶ犯人像は…。
絞れぬ殺害日時…カギ握る防犯カメラの男
空白の2日。捜査の焦点はその点に絞られている。
生存していた荻野さんが最後に確認されたのは、10月20日深夜。千葉市内の大学の女友達の家に泊まりに行った荻野さんは、午後11時ごろ、その友達と就寝した。
ところが、朝になって友達が目を覚ますと、荻野さんの姿は見当たらなかったという。荻野さんは、友達に声をかけることなく、その場を去った。心配した友達は、メールや携帯で連絡を取ろうとしたが、返信も応答もなかったという。
21日の大学のゼミも荻野さんは欠席した。キャバクラでのアルバイトも初めて無断欠勤した。完全に消息を絶ったかと思いきや、21日の午前中には、荻野さんの携帯電話から母親にメールが届いていた。
犯人が荻野さんの携帯を使って、メールを送信することは可能だが、あえて、その時点で荻野さんの生存を“偽装”する意味があったのだろうか。
【衝撃事件の核心】空白の2日間…女友達に無断で立ち去り連絡絶つ 美人国立大生全裸殺害、放火事件 (2/5ページ)
2009.11.1 13:00
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殺害された荻野さん
荻野さん本人が母親に連絡を取っていたならば、友達からのメールや電話に応答したくない、あるいは、できない理由があった可能性がある。
県警のその後の調べで、荻野さんの遺体が発見された自室には、財布と現金は残されていたが、キャッシュカードが、なくなっていたことが判明した。
さらに、そのカードを使って、荻野さんの銀行口座から現金を引き出す男の姿が防犯カメラに写っていたことも明らかになった。引き出されたのは、荻野さんが音信不通になっていた21日だ。
男は松戸市内のATM(現金自動預払機)3カ所に立ち寄り、うち2カ所では暗証番号の入力ミスで失敗。1カ所で荻野さんの口座から全残高に当たる数万円を引き出した。
暗証番号の間違いを続けると、現金は引き出せなくなる。男が何回目かで暗証番号を当てたということは、荻野さんの誕生日などの個人情報を知っていた可能性もある。
荻野さんの遺体が発見されたのは22日午後8時20分ごろのことだ。現場の燃え方などから、出火したのは、「その直前とみられる」(捜査関係者)。犯人が放火した時間は、ほぼ特定されたが、荻野さんが殺害されたのは21日なのか、22日なのかは、まだ絞り切れていない。
荻野さんの体を執拗に…犯人の強い“感情”
焼け跡から見つかった荻野さんの遺体は、全裸だった。マットレスの上にあおむけに横たわっており、首と胸には複数の刺し傷があった。致命傷となったとみられる胸の傷は、深さ約11センチ、幅は約4センチの刺し傷で、大動脈に達していたという。
【衝撃事件の核心】空白の2日間…女友達に無断で立ち去り連絡絶つ 美人国立大生全裸殺害、放火事件 (3/5ページ)
2009.11.1 13:00
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殺害された荻野さん
鋭い刃物で、体の前から何度も執拗(しつよう)に刺された傷跡。犯人も相当の返り血を浴びていることが容易に推測できる。
「執拗に刃物で刺されたという遺体の状況なのに、荻野さんの手足には、抵抗した際にできるとされる傷がない。背中などにも傷はなかった」
ある捜査員が打ち明ける。全裸なのに、抵抗した痕跡がないということは、犯人と荻野さんがかなり親しかったからという見方もできる。
遺体には、上からは布団も掛けられていた。殺人事件で、遺体に布団などをかける犯人の心理は、殺害してしまった相手をよく知っており、顔を見たくないという思いから取る行為だと説明する専門家もいる。
荻野さんと親しい人間の犯行の可能性が高まっているようにみえる。
部屋は遺体付近が激しく燃え、ベランダと出窓の窓が開いていたが、玄関の鍵は施錠されていた。捜査幹部は「犯人は証拠隠滅のため布団に火をつけ、燃えやすいようにわざと風通しをよくしたのでは」と計画的犯行を指摘した。
「閉店後は送迎。ストーカー被害はない」とキャバクラ店
「荻野さんは、同じ兵庫県出身で年上の社会人男性とつきあっていた」。こう話す知人もいるが、荻野さんは親しみやすい性格で、交友関係も広かったという。自宅に出入りする人物がほかにいても不思議ではない。
兵庫県出身で、地元の県立農業高校に進学した荻野さん。陸上部に所属し主将を務め、3年時の体育大会では応援団長をするなど、活発で社交的な性格だった。
高校の推薦で千葉大学に入学。園芸学部緑地環境学科で、都市緑化と温暖化防止について勉強することを希望していたといい、卒業後は教員になることを目指していた。
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2009.11.1 13:00
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殺害された荻野さん
「みんなに優しくて、いつも楽しそうに話していた」「誰とでも話すモテる子だと思う」
ゼミの友人たちも口々にこう話す。
親しくしていたのは大学の友人だけではない。荻野さんは大学近くの居酒屋でアルバイトをしていた時期があるが、そのときの同僚は「常連客のカラオケの誘いは断らなかった。まあ、1人で行かせるのは心配だから、私がついていったけど…」と話す。
皮肉なことに、広い交友関係は、ときに捜査を難しくさせる。
さらに捜査を複雑にしているのが、キャバクラでのアルバイトだ。荻野さんは1年半ほど前に居酒屋のアルバイトをやめ、千葉市や東京のキャバクラで働くようになっていた。
ホステスが、男性客と携帯電話やメールアドレスを交換するのは日常業務のようなものだ。「同伴」「アフター」などと言って、店の開閉店前後には店外でデートすることも多い。自然と異性との交友関係も広がることになる。
今年8月末からは、東京・上野のキャバクラでアルバイトしていた荻野さん。「美咲ゆかり」という源氏名で接客していた。店の店長は話す。
「荻野さんがアルバイトしていたのは週2回です。活発な性格で人当たりもよく、皆から愛されていました」。ただ、特に親密になった客がいたようにも見えず、客とトラブルもなかったという。「閉店後はスタッフが車で自宅近くまで送っているため、ストーカー被害なども考えにくい」と店側は強調する。
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2009.11.1 13:00
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殺害された荻野さん
心配した女友達のカレが通報…犯人像は「大胆」
周辺関係者によると、この店で働くキャバ嬢の時給は3000円~5000円程度。荻野さんは店での経験が浅く、「店での(営業)成績は下から数えた方が早いくらい。指名する人も10人もいなかった」(店長)というが、それでも働き方によっては、1日2万円近くにはなる。
荻野さんはなぜ、高額な収入が可能なキャバクラでアルバイトをしていたのか。法律上は風俗店に分類されるキャバクラだが、最近は有名大学出身の女性が、小遣い稼ぎでアルバイトするケースは少なくない。
「店に来る際の荻野さんは、Gパンにスニーカーというカジュアルな格好をしていることが多く、ブランドものも特に持っていなかったですが…」
店長は話す。高いアルバイト料を求めながらも、生活が大きく派手になった様子はなかったという。
荻野さんに何があったのか。
遺体で発見される2日前は親しい女友達の家に泊まりにいきながら、無断で姿を消した。心配になった女友達と、その交際相手という男性が、荻野さんの自宅を訪ねると、部屋から火の手があがっていた。
女友達と男性は当初、別々の場所にいたが、荻野さんの家の前で待ち合わせることにし、男性が先に着いた。出火に気づいた男性が110番通報し、事件が発覚する。出火は、通報があった直前とされており、男性の近くにまだ犯人はいたことになる。
リスクをおかしながらも大胆に動く犯人像が浮かぶ。