9・11同時テロ協力者の旅券発見 パキスタン掃討作戦で
29日、パキスタンの北西部部族地域の南ワジリスタン地区で見つかった写真とパスポート(ロイター=共同)
【イスラマバード共同】パキスタン軍がイスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動」の拠点、北西部部族地域の南ワジリスタン地区で進める掃討作戦で、01年9月11日の米中枢同時テロの実行犯を支援したとされるモロッコ系ドイツ人、サイド・バハジ容疑者のパスポートを発見していたことが分かった。民放ドーンニュースが29日報じた。
バハジ容疑者は、中枢同時テロの実行犯とドイツ・ハンブルクで生活。国際テロ組織アルカイダの支部で活動し、実行犯の米国ビザ取得を助け、資金援助をしていたとされ、ドイツ当局が国際指名手配している。アルカイダのメンバーがパキスタンを拠点にしている実態が示された形だ。
同ニュースによると、パキスタン軍が地上作戦を開始した17日、武装勢力の潜伏先から発見。バハジ容疑者は同時テロ直前の01年9月4日、パキスタン最大の都市、南部カラチの国際空港に到着していた。同容疑者のほか、スペイン国籍のパスポートも見つかった。同容疑者らの行方は不明。
(10月30日 10:50)