中国人民銀行総裁、金融緩和政策解除の開始時期検討を示唆
2009年 10月 16日 11:47 JST
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[北京 16日 ロイター] 16日付の中国紙によると、中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は15日夜の講演で、世界的な金融危機に対応するため1年前に導入した金融緩和政策の解除をいつ始められるか検討していることを初めて示唆した。
中国証券報によると、同総裁は、適切な金融引き締めの度合いを判断する通常の基準の利用を一時的に停止していたが、いつまでもそのようにしておくことはできないと述べた。
総裁は「適度に緩和的な金融政策は危機に対応した措置だった。中央銀行による危機対応措置は、通常時のインフレ期待に関する指針とは異なる」と指摘。
金融緩和政策をいつ解除し始めるかについては言及しなかったが「中銀が過去に金融緩和政策を導入したことはほとんどなく、金融危機が起きなければ、現在の適度に緩和的な金融政策は存在しなかっただろう」と語った。
チャイナ・ビジネス・ニュースも同様の内容を報じた。
また、上海証券報によると、周総裁は「金融政策を決定する上で、中銀はインフレ期待の影響に多大な注意を払う。危機への対応においてはインフレ期待に関する指針は通常時と異なる」と述べた。
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