みのさんの「軽はずみ発言」で和解成立 TBS「朝ズバッ!」
2009.10.8 19:08
このニュースのトピックス:メディア倫理
タレント、みのもんた氏(早坂洋祐撮影) TBSの情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」での発言などをめぐり、生中継に映った都内のゴミ収集業の男性会社員が司会のみのもんたさん(65)や同局に計1100万円の損害賠償を求めていた訴訟は8日、東京高裁(奥田隆文裁判長)で和解が成立した。男性の代理人は「金額の支払いがあるかどうかも含めて、和解内容は明らかにできない」としている。
同番組は平成19年1月、バラバラ殺人事件の現場前で生中継をしたが、近くで作業中だった男性が撮影を拒否。中継したアナウンサーは「配慮します」と応じたが、みのさんがスタジオで「手首を生ゴミに出したということは、この収集車が集めているの?」などと発言した。男性が「発言は遺体の一部を運んだかのような印象を与え、名誉を傷付けられた」と主張していた。
1審東京地裁は、「発言に軽さはあるが侮辱の意図はない」とみのさんの責任はないと結論付ける一方、「男性を特定できるかたちで放映した」として、同局に120万円の支払いを命じた。