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ポランスキー監督釈放要求を却下 スイス、逃亡の危険性
【ジュネーブ共同】スイス司法省は6日、約30年前の米国での少女淫行事件でスイスの警察に身柄拘束された、映画「戦場のピアニスト」のポランスキー監督が出していた釈放要求を却下したことを明らかにした。
同省は「釈放した場合、逃亡する危険性が高いため」と説明している。
フランス市民権を持つポランスキー監督は9月26日、映画祭出席のため訪問したスイスのチューリヒ空港で入国直後に拘束された。
拘束は米司法当局による国際手配に基づく。その後、監督側はスイスの刑事裁判所に事実上の釈放請求を提出。これと並行して司法省にも釈放を要求していた。
拘束の是非については裁判所の判断が優先するとみられるが、司法省が釈放要求を却下したことで監督の身柄が米国に移送される可能性が高まった。
ただ、刑事裁判所は数週間以内に釈放の是非を判断するとしているほか、監督側には上訴の権利があり最終決着までにはさらに時間がかかる見込みだ。
2009/10/06 23:59 【共同通信】