2009.10.02 Web posted at: 15:29 JST Updated - CNN
サイエンス
「サイバー安保」で専門要員千人を新規雇用、米国土安全保障省
(CNN) 米国土安全保障省のナポリターノ長官は1日、コンピューターネットワークへの不法侵入などサイバー犯罪阻止に従事する専門要員約1000人を今後3年間にわたって新規雇用すると発表した。
米政府省庁のコンピューターネットワークではここ数年、海外からの不法アクセス攻撃が目立ち、一部では被害が出ている。今年7月初旬には、ホワイトハウスや国務省を含む米政府機関のウェブサイトが、米独立記念日の4日からサイバー攻撃を受け、ネット検索大手ヤフーの金融情報サイトや、ニューヨーク証券取引所のサイトなどにも攻撃が及んだことが分かっていた。
米政府当局者は、攻撃は中国から行われている可能性があるものの、国家と個人のどちらによるものか断定は難しいとも述べていた。
また、ゲーツ米国防長官は6月、米軍のコンピューターネットワークをサイバー攻撃から守る「サイバー司令部」の設置に関する覚書に署名していた。サイバー司令部本部はメリーランド州フォートミードに置かれる。国家安全保障局(NSA)関係者が代表となって、軍事ネットワーク保護の全体責任を負う米戦略軍に報告を行う予定。