NHK違法コピー騒動!美少女育成ゲーム落とした痕跡
2009.10.03
ファイル共有ソフトを通じ、超人気ゲームソフトなどをインターネット上に流出した事件が、思わぬ波紋を広げている。NHKが報じた際、“資料映像”的に映したファイル共有ソフトの画面に
、別の人気ゲームソフトをダウンロードしたとみられる痕跡が表示されていたのだ。ネット上では「NHKが不法ダウンロード?」といった指摘も飛び交っているが…。
NHKは先月30日朝、ニンテンドーDS用のソフト「ドラゴンクエストIX」などを流出させた男2人が、千葉県警に著作権法違反(公衆送信権侵害)容疑で逮捕されたニュースを報じた。
ニュース映像としてファイル共有ソフトの検索画面を表示。画面にはドラクエIXなど流出したソフトのタイトルがずらりと並んでいた。この画面をよーく見ると、ドラクエとは別のあるゲームソフトが“ダウンロード済み”となっていた。
先月17日に発売されたばかりの美少女アイドル育成ゲーム「アイドルマスター ディアリースターズ」(バンダイナムコゲームス)。
プレーヤーが芸能プロデューサーとなって少女を人気アイドルに成長させるという超人気シリーズの最新版だ。これをパソコンの使用者はダウンロードしていたのだ。
違法アップロードは逮捕されるが、ダウンロードについてはまだ逮捕事例はない。だが、2010年1月以降は改正著作権法の施行で海賊版ダウンロードも違法行為となる。
今回のドラクエIX事件でも、逮捕者とは別にダウンロードした利用者が千葉県警に事情聴取されている。
かりにNHK関係者がアイドルマスターをダウンロードしていたとしたら大問題だ。その点をNHKに問いただすと、広報部からこんな答えが返ってきた。
「画像は、コンピュータソフトウエア協会(ACCS)の協力を得て取材したもので、ACCSの担当職員がACCSのパソコンを用いて作業している場面です」
ACCSはデジタル著作物の権利保護や著作権に関する啓発活動などを行う社団法人。
そこでACCSに真偽を確かめると、「当協会会員であるバンダイナムコゲームス社の委託で、ソフト流出の実態調査を専用パソコンで行った際の画面でした。ご心配をおかけして申し訳ございませんでした」と回答した。
著作権法違反を報じるニュース映像で別の違反発覚、という事態ではなかったようだが、見る人が見れば分かる画像だけに、もう少し慎重さが必要だったようだ。