空気さなぎ。の内容。
特別な意味をもつとされる年老いたヤギを少女は死なせた。
少女は罰として,死んだ目の見えないヤギとともに
古い土蔵の中に閉じ込められた。
死んだヤギの目は星明かりを受けてキラリと光った。
3日目の夜。ヤギの口から10㎝くらいの人が出てきた。
彼らは,リトル・ピープルといい人の心が読めた。
なにかよくわからないが,その時世界のルールが変更されたという。
ふかえりが通路をつくったのだと,りとる・ピープルのひとりが言う。
そして,空気さなぎをつくった。中には。ふかえり(マザ)の
心の影が形になったもの(ドウタ)だった。
ドウタはマザの代理人をつとめる。
ドウタは,リトル・ピープルの通路になる。という。
ドウタが目覚めたとき,月が2つになる。2つの月が心の影を映す。のだそうだ。
ドウタは知覚したものを受け入れるものに伝えることが任務だという。
リーダーはリトル・ピープルについてこういう。
大昔から彼らとともに生きてきた。善悪とか人の意識が未明のときから。
二つ目の月は,ひからびかけた豆のようだとも。
少女はそれを間違ったもの,正しくないもの,歪んだものと直感し,そこから逃げた。
彼女の友達のところへリトル・ピープルが現れた。そこでの空気さなぎの中には,
絡みもつれあった三匹の蛇がいた。
少年の意識の奥底から三匹の蛇を引きずり出し眠りから覚ました。
少年は発症し遠くの療養所に送られた。
少年の心の闇が蛇で,ふかえりの心の闇はリトル・ピープルの通路だとでも
言うのだろうか?。
つばさの心の闇は,悲しみだったのだろうか?。とすると
ふかえりは選ばれし者か?。
ふかえりは,リトル・ピープルがたどった通路をたどって,マザとドウタの
秘密,その他を知りたいと思っている。
リーダーの側近の巫女はドウタだという・・。交わることで受胎することを切に
願っていたという。
同じドウタでも心の影とはいうが役割が違うらしい・・・。
果たして,リトル・ピープルに唯物的な支配が可能なのだろうかという
疑問を振り払えないが。
青豆は,リトル・ピープルの世界に身を置いていることを認識する。
天吾とともにいる(唯心的)ことに
これが王国なのだ。と思っている。