青豆は,ストレッチにかかった。
真実とはおおむね目に見えるものであり,実証可能な
ものです。
リーダー
わたしは,ただそこにある声を聞き人々に伝達することだ。
それが真実かどうかはわからない。
人は受け取った代価をどこかで支払わなければならない。
あなたが求めていることは,わたしが求めていることだ。
それこそが完璧な治療だ。
わたしは特殊な能力を与えられた。しかしその見返りとして
彼らはわたしに様様な要求を押しつけた。
リトル・ピープルが何物かはを知る者はどこにもいない。
人が知るのは,彼らがそこに存在しているということだけだ。
リトル・ピープルの説明に入る。
古代。王は人々を代表して声を聞くものであった。彼らと我々を
結ぶ回路としての役割を担った。物語として・・王は任期が終わると
惨殺されることを名誉としていた。それは,地上に生きる人々の意識と
リトル・ピープルの発揮する力のバランスをうまく維持するためだ。
だから,青豆に任務を遂行せよ。とリーダーはいう・・。
当時,幼かったわたしの娘(ふかえり)が彼らを連れてきた。わたしは
声を聴くものになった。
世界のバランスを保つために抹消されるべき人間だ。リトル・ピープルは
声を聴く者を失う。後継者はまだいない。
絶対的な善も悪も存在しない。
重要なのは,善から悪へ,悪から善へと動き回る善と悪のバランスを
維持しておくことだ。
バランスをとるために死んでいかなければならない。
そして,青豆に言う。
彼らには,君を破壊することはできない。特別な存在になっているから。
君はやがてそれを発見するだろう。
男-あゆみの死
彼らは殺人者ではない。おそらく彼女自身の内包していたものだ。
彼らは,そのリスクに刺激を与えただけだ。
わたしが死ねば空白が生まれる。それは君にとっても益になる。
天吾の話がリーダーの口からでる。
心から一歩も外に出ないものごとなんて,この世には存在しない。
リトル・ピープルの姿が見えてきた。天吾と青豆の話がつながってきた。