と言うお客さんに会ったことがある。
霊の存在など信じていないので,ハァ。という感じで(笑)
50代の女性の話を聞いていた。
気が狂っている風にも思えないし,ごく普通の人である。
電気を消し,寝床に入ると兜をかぶった武士だったか
坊さんがかぶる編み笠だったか,かぶって障子ごしに
ミシッ,ミシッて音立てて歩くんですよ。(笑)
と言う。
ホントですか?。と聞く。
ある林のところを歩くと,霊が肩につき身体が重くなる。と言う。
ある日,そこに無縁墓を見つけた。
お花と線香をあげますと,それから身体に取り付かなくなった。
わたし,みんなから頼りにされているんですよ。(笑)
と,そう言いながら笑っている。
本人の話しを聞くと,どうもウソを言っている風にも思えない。
半信半疑で聞くが。
そういうこともあるのか。とも思う。
こういう人は,古代ならシャーマンになってるんだろうな。
と,ふと思う。
(普遍性を追求した世界文学的なものではなくて,日本的な
私小説風だなぁとも思うが)
個人的には,霊感の強い人はいろいろと雑音が入って,きっと
疲れるだろうな。とも思う。
ひとりで,深夜。父の眠っている墓地へ行く勇気は
ないのだが。
もし霊に合えるなら。
一度,亡くなった父に会って,小言の1つや2つ。
聞きたいものだと時々思う。
ひととし経ったせいか。誰も小言を言ってくれなくなってしまった。
一人で判断することは,個人的には自由であるが
自由なことほど,選択が難しいものはないと。
最近,つくづく思っている。