フランスのラスコー,スペインのアルタミラほかにみられる
洞窟に描いた壁画は,鑑賞するには不便で
奥深いトンネルの中にある。何故こんなところに
描く必要があったのだろう。
半獣半人の絵も多数見つかっているという。
4万年後のエジプトにも同じようなものが描かれた
両者に共通したものある。
狩猟時代のシャーマニズムに,その根源がある可能性が
高いという。
以後(いつの頃からはわからないが),
シャーマンになるための特別の能力を獲得するために
天然の薬草(ドラッグ)が使われるようになった。
その薬草は,複雑な混合物で化学的な組成と効力を知らない
当時のヒトが見つけるのは,困難といえるものだが,
シャーマン(現在にもいる)は,○○の木に教えてもらったのだと
いう。
ある人類学者が,シャーマンたちが,トランス,瞑想,ダンス等での
陶酔状態でとる姿勢を研究した。
その角度は,37度の角度で後ろに傾いているのだという。
それは,ラスコーの洞窟壁画に,エジプトにも。
同じ角度で横たわる半獣(魚)半人の姿が描かれている。
このとき勃起した男根も同じように。
現在風に言えば,シャーマン(ドラッグ体験)は知性ある人間でないものとの交流など
を現実のものとして体験するという。