防衛製品にも使用=影響さらに拡大も-神鋼改ざん
時事通信
11 時間前
29.10.11.
神戸製鋼所がアルミ製品の強度などの検査データを改ざんしていた問題で、出荷先の防衛関連製品にも使用されていたことが10日、明らかになった。同社が公表した納入先は約200社。改ざんされた製品は自動車や航空機、ロケット、新幹線などに使われていることが既に判明しており、影響は今後も広がりそうだ。
経済産業省は10日、三菱重工業や川崎重工業、IHI、SUBARU(スバル)の4社が改ざんされたアルミ製品を防衛関連製品に使用したことを明らかにした。
自動車・二輪車業界では、トヨタ自動車や日産自動車、ホンダ、マツダ、スバル、三菱自動車、スズキ、ヤマハ発動機でも使っていたことが分かっている。各社は燃費を向上させるため、ボンネットやドアなどを鉄から軽いアルミに切り替える動きを強めているためだ。強度不足と判明すれば大規模なリコール(回収・無償修理)に発展する可能性がある。
問題の製品は、三菱重工業が10日打ち上げたH2Aロケット36号機や、三菱航空機(愛知県豊山町)が開発中の国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」、東海道・山陽新幹線で運行している新幹線の台車の一部などにも使われていた。