ウクライナからエンジン流出か=北朝鮮ICBMが搭載-米紙
時事通信
1時間前
29.08.15.
【ワシントン時事】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は14日、英国際戦略研究所(IISS)のミサイル専門家などの分析に基づき、北朝鮮が発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)は、非合法に入手した旧ソ連製エンジンの改良型を搭載していた可能性が高いと報じた。専門家らは、ウクライナ中部ドニプロ(旧ドニエプロペトロフスク)にある工場を流出元とみているという。
北朝鮮のミサイル技術が予想を上回るペースで向上した背景には、闇ルートを通じた国外からの高性能エンジン調達があったことになる。
IISSの専門家マイケル・エレマン氏は、発射画像の分析から、北朝鮮の中距離弾道ミサイル「火星12」とICBM「火星14」は旧ソ連の液体燃料式エンジン「RD250」の改良型を搭載していたと指摘。過去2年以内にロシアを経由して鉄道で北朝鮮に持ち込まれた可能性が高いという。工場の運営企業やウクライナ当局は、同国から流出した可能性を否定している。