今年はドバイにも…正月向け、餅臼作り本番
読売新聞
5 時間前
28.11.23.
出番を待つ正月用の餅臼(22日、北海道登別市で)=中西利成撮影© 読売新聞
北海道内で唯一、大型の餅臼(うす)を本格製造する登別市の木工芸会社「阿波(あわ)銘木」で、正月用の製品作りが本番を迎えている。
作業場では、樹齢80年を超す道産材のメジロカバなどの丸太を旋盤機にかけて、臼の形に根気よく彫り込んでいく。熟練の職人でも5~6時間かかるといい、年明けまでに80組ほどの餅臼と杵(きね)を作る。その後は1年かけて乾燥させるため、今年製作した臼が売り出されるのは、来年暮れ以降になる。
大住美春社長は「外国人観光客に餅つきで楽しんでもらう国内のホテルなどに好評だ。今年はアラブ首長国連邦(UAE)のドバイにも渡る」と話している。臼は直径30~58センチの大小8種類で、価格は税込み2万6250~21万円という。