境港:ベニズワイガニ初水揚げ 紅色のじゅうたん
毎日新聞
4 時間前
28.09.13.
ベニズワイガニの水揚げ量が日本一の境港(鳥取県境港市)で12日、今シーズンの初水揚げがあり、計約30トンのベニズワイガニが岸壁で紅色のじゅうたんのように広がった。漁期は来年6月末まで。
初水揚げされたベニズワイガニ=境港で2016年9月12日、小松原弘人撮影© 毎日新聞
初水揚げは台風の影響で昨年より5日遅れた。日本海かにかご漁業協会所属の島根、新潟県の計3隻が山陰沖で漁獲したカニは、初競り式の後、次々と競りにかけられた。市水産課によると、1ケース(30キロ)当たり8900〜3万9900円で落とされ、平均では1万69円と昨年より22%高かった。
境港カニ水揚げ日本一PR実行委員会の越河彰統会長は初競り式で「市場の需要は多く、各漁船には頑張ってほしい」とあいさつ。日本海かにかご漁業協会の梅崎稔会長も取材に、「身づまりがよいものが取れている。早く遅れを取り戻したい」と話していた。
同港には毎年、全国の約6割が水揚げされ、今シーズンも前シーズン並みの約8500トンが見込まれている。【小松原弘人】