脱出へ、生徒手帳隠し持つ 保護の15歳「身元証明に」
朝日新聞デジタル
3 時間前
28.03.29.
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埼玉県朝霞市で行方不明になり約2年ぶりに保護された女子中学生(15)が、持っていた生徒手帳について「逃げられたときに身元証明に役立つと思い、捨てられないように隠し持っていた」と話していることが捜査関係者への取材でわかった。県警は、女子生徒が長期間にわたって逃げ出す機会をうかがっていたとみて調べている。
未成年者誘拐容疑で公開指名手配された東京都中野区東中野3丁目、寺内樺風(かぶ)容疑者(23)は、静岡県伊東市内で首から血を流した状態で見つかり、身柄を確保された。「自殺しようとした」と話しており、数日入院する見込みで、埼玉県警は退院後に逮捕する。
捜査関係者によると、寺内容疑者は千葉市稲毛区のアパートに住んでいたが、今年2月に中野区内のアパートに転居した。このアパートから逃げ出し、保護された女子生徒は、生徒手帳のほか現金170円も持っていた。「室内を掃除中に見つけた。逃げる時に使えると思い、持っていた」と話しているという。