凍える寒気、アジア各国にも=各地で記録的低温
時事通信
28.01.25.
13 時間前
日本の上空に流れ込んだ非常に強い寒気の影響は、中国や韓国、台湾などアジア各地にも及び、24日は記録的な低温が相次いだ。
普段は比較的温暖な台湾では、台北市の24日の最低気温が過去44年で最低となる4度を記録。市内を一望する台北郊外の陽明山では、約7年ぶりの降雪となった。
台湾よりも緯度が低い香港は、24日の最低気温が3.1度。1957年2月に記録した2.4度に次ぎ、59年ぶりの寒さに覆われた。香港最高峰の大帽山(標高957メートル)では氷点下5度を観測し、珍しい降霜を見ようと押し寄せた住民の中に体調を崩す人が続出。地元メディアによれば50人近くが低体温症で病院に搬送された。
韓国ソウルも2001年以来15年ぶりの低温に見舞われ、24日の最低気温は極寒の氷点下18度だった。凍結した水道管の破裂事故も相次ぎ、気象当局は11年5月以来の寒波警報を発令。年間を通じて温暖な南部・済州島では、大雪や強風で航空便の運航が中止された。
春節(旧正月)の大移動が始まった中国でも、北京の24日の最低気温は氷点下11度、上海でも氷点下7度を記録。過去30年間で最も寒かった23日に比べると峠を越したものの、依然として寒さに震える日が続いた。