【本紙前ソウル支局長判決】関心の高さ反映?…法廷前にメディア関係者の列、機動隊の車両配備
産経新聞
3 時間前
27.12.17.
【ソウル=桜井紀雄】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の名誉をコラムで傷つけたとして在宅起訴された産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(49)に対する判決公判が17日午後2時から、ソウル中央地裁で行われる。開廷2時間前の正午ごろには、法廷前にメディア関係者数十人が列を作った。法廷周辺には、機動隊のバス3台が配備され、不測の事態に備えた。
地裁の入り口にも、カメラ十数台の脚立が設置され、カメラマンらが加藤前支局長の入廷に備えていた。
法廷入り口の手荷物検査では、これまで特に問題視されなかったペットボトルや折りたたみ傘の持ち込みが禁じられるなど、厳重なチェックが行われた。
今回の裁判をめぐっては、昨年11月の初公判で、加藤前支局長の乗った車が、抗議に来た右翼団体メンバーらに通行を妨害されたり、卵を投げつけられたりする事態が発生。韓国当局の警備の甘さを露呈させた。
それ以後の公判では、警察官が多数配備され、厳重な警備が敷かれたが、最近の公判では、目立った警戒態勢はみられなかった。
17日にも、右翼団体の抗議に押しかけるといった混乱も予想されるため、これに備え、韓国警察も厳重な警備態勢をとるもようだ。
一方、韓国メディアはきょう判決があることを大きくは報じておらず、韓国世論が自国の言論の自由をめぐる重大ニュースとして、どこまで高い関心を持っているかは不明だ。早くから法廷前で待機する報道陣も日本メディアの関係者が大半で、遅れて到着してメディア関係者の列に驚く韓国人記者もいた。
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加藤前ソウル支局長に対する判決の詳しい内容は、産経ニュースで逐次お伝えします。