ジハーディ・ジョン死亡、湯川さん父親「事件は終わっていない」
ロイター
27.11.16.
2 時間前
[千葉市幕張 14日 ロイター] - 過激派組織「イスラム国」に殺害されたとみられる湯川遥菜さんの父親の正一さん(75)は14日、ロイターのインタビューに応じ、「イスラム国」戦闘員の通称「ジハーディ・ジョン」が米軍の空爆で死亡したとされることについて、事件はまだ終わっていないと語った。
ジハーディ・ジョン死亡、湯川さん父親「事件は終わっていない」© REUTERS ジハーディ・ジョン死亡、湯川さん父親「事件は終わっていない」
米国は13日、「ジハーディ・ジョン」と呼ばれる英国人モハメド・エンワジ容疑者の死亡を「ほぼ確信」していると発表。「ジハーディ・ジョン」は遥菜さんらの殺害動画に黒い覆面姿で登場していた。
正一さんは「天の仕業というわけではないけども、他人にしたことは自分に戻ってくる」とコメント。「彼(ジハーディ・ジョン)が攻撃されたことを喜んでいるわけではない。ただただ、シリアの内戦は悲惨なことであり、早く終わってほしい」とし、「もちろん、憎しみというものはある。でもそれ以上に早く内戦が終わってほしい」と静かに語った。
また、世間を騒がせたことは「息子の父親として、道義的責任を強く感じている」としたほか、政府など関係者の尽力に感謝すると述べた上で、「この事件は私にとってはまだ終わっていない」とつぶやいた。