中国最大の巡視船、尖閣周辺で「主権」誇示か
読売新聞
27.09.16.
5 時間前
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【舟山(中国浙江省)=鈴木隆弘】中国最大の巡視船「海警2901」が、浙江省舟山の中国海警局の港湾に係留されていることが5日、分かった。
8月末に東シナ海を管轄する同局東海分局に配属された模様だ。沖縄県・尖閣諸島周辺に長期航行が可能な大型船を航行させ、「主権」を誇示する狙いとみられる。
「海警2901」は、中国が初めて建造した排水量1万トン級の巡視船。中国メディアによると、口径76ミリの機関砲を船の前部に据え付け、口径30ミリの機関砲も左右に1基ずつ備える。ヘリコプターの発着が可能で、今後、船員の訓練を経て運用を始めるとみられる。
中国海警局が同省温州に建設を計画する新基地には、尖閣諸島周辺に公船を送り込むため、1万トン級の停泊スペースが設置されるとの情報がある。1万トン級はほかにも建造が進められ、南シナ海にも投入される見通しだ。