冥王星に最接近、表面にクレーターのような跡も
読売新聞
27.07.15.
9 時間前
米探査機ニューホライズンズが撮影した最新の冥王星の画像(NASAなど提供)© 読売新聞
【ワシントン=中島達雄】米航空宇宙局(NASA)は、冥王星無人探査機「ニューホライズンズ」が日本時間の14日午後8時49分、「冥王星に最接近した」と発表した。
ニューホライズンズが冥王星の近くを無事に通過したかどうかは、日本時間の15日午前に判明する見込み。
NASAによると、ニューホライズンズは冥王星から約1万2500キロ・メートルの距離まで接近したとみられる。その後は冥王星を離れ、冥王星の軌道の外側にある小天体の探査を行う。
NASA科学観測本部のジョン・グランスフェルド次長は「人類の歴史に残る出来事だ。科学者、技術者、産業界、政府など、これまでニューホライズンズに関わった全員のチームワークのおかげ」と述べた。
最接近を前に、日本時間の14日午前5時に撮影された冥王星の画像も公開された。冥王星までの距離は約76万6000キロ・メートルで、1週間前に約800万キロ・メートルの距離で撮影された画像に比べ、表面の白いハート形の模様がはっきりと映っていた。クレーターのような細かい跡が確認できた。