同性婚合憲「国の基盤破壊した」…米保守派抵抗
読売新聞
27.06.28.
6 時間前
【ロサンゼルス=加藤賢治、ワシントン=今井隆】同性婚を全米50州で認めた26日の米連邦最高裁の判決を巡って、米国内では反発も広がっている。
主に米南部の保守派の一部が「信仰の自由」を盾に抵抗する動きを見せている。
AP通信によると、南部アラバマ州最高裁のロイ・ムーア裁判長は26日、「連邦最高裁の判決は国の基盤を破壊した」と反発。同州パイク郡の判事は、同性婚を含む全ての婚姻書類交付を拒否すると明言した。
最高裁判決に先立ち、ノースカロライナ州は今月、登記官や判事に対し、宗教上の理由で同性婚の婚姻手続きを拒否できる内容の州法を成立させた。テキサス州でも今月、牧師などの聖職者が同性婚の婚姻を拒否する権利を認める州法が成立している。同州のケン・パクストン州司法長官は、最高裁判決について「宗教や良心に基づく道徳的な価値観を持つ人を罰するものだ」とする声明を発表した。