みかじめ料根絶、福岡県警聞き込みへ 工藤会の資金源か
朝日新聞デジタル
27.06.19.
2 時間前
指定暴力団工藤会(本部・北九州市)の上納金を巡る脱税容疑事件に絡み、福岡県警は来週にも、同市内の飲食店などの事業者を対象に「みかじめ料」に関する一斉の聞き込み捜査に乗り出す。捜査員約300人態勢で暴力団組織への支払いの実態を調べ、力を背景に市民からカネを吸い上げてきた暴力団特有の集金システムの根絶を目指す。
みかじめ料を巡り、捜査員を大量投入して事業者側から一斉に話を聞くのは、異例の取り組み。「みかじめ料の支払いをやめたいが、どうしたらいいか」といった相談にも応じる。
捜査関係者によると、工藤会では、下部組織の組幹部らから徴収する「上納金」が月約2千万円、年間約2億4千万円にのぼるという。こうした上納金の原資となっているのが、各組織の「縄張り」内にある飲食店や企業などから集める、みかじめ料とされる。