【箱根山火山活動】新緑の芦ノ湖周辺は人出復活の兆し? 大涌谷周辺は状況変わりなく
産経新聞
27.05.25.
18 時間前
【箱根山火山活動】新緑の芦ノ湖周辺は人出復活の兆し? 大涌谷周辺は状況変わりなく: 元箱根港周辺では観光客の姿が見られ、ゆったりとした時間が流れていた=24日午後、神奈川県箱根町(三尾郁恵撮影)© 産経新聞 提供
噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられた箱根山(神奈川、静岡県)では、24日も火山性地震が続き、神奈川県温泉地学研究所によると午後3時までに36回を観測した。
例年、多くの観光客が訪れる新緑シーズンの芦ノ湖周辺。規制エリア近くの大涌谷から南へ約6キロ離れた箱根関所には、団代客を乗せた観光バスが次々到着し、客足は順調に戻ってきているようにみえた。
同関所職員の林達大さん(24)によると、先週末には1500人ほどの観光客が訪れたといい、「火山の影響は懸念したほどではなくなってきた。フェイスブックなどネットでこまめに情報を更新したことがよかったのでは」と話す。伊豆箱根鉄道が運営する「箱根駒ケ岳ロープウェー」は、箱根ロープウェイの運休で観光客が急増。昨年は土・日の2日間で800人程度の利用客が、ここ最近の週末は約1300人ほどに増えているという。
埼玉県川口市から一家で訪れた会社員、村田宏さん(60)は「富士山がきれいだった」と感激したようすだった。
一方で、風評被害に頭を悩ます人も。伊豆箱根バス案内所の金原達二さん(60)は「日本人のお客さんが少ない」と肩を落とす。箱根関所近くで土産物店を営む亀田勲さん(75)も「箱根に来てくれさえすれば、影響ないのは分かってもらえるんだけどね」と嘆き、「とにかく修学旅行生や遠足の子供が全然来ない。今は福島の人の気持ちが分かる」とこぼしていた。