酒造りに化学メーカーの技術 純度・香りの極みめざす
朝日新聞デジタル
27/02.13.
1日前
化学メーカーの水をきれいにするなどの技術が、おいしいお酒づくりに役立っている。中には酒造メーカーと組んで、新しい商品を開発した例もある。
中村酒造が販売する有機の純米酒「AKIRA」。三井化学が開発した多収米品種「みつひかり」を原料にしている=三井化学提供© 朝日新聞
化学最大手、三菱ケミカルホールディングス傘下で浄水器を製造する三菱レイヨン・クリンスイ。「富乃宝山」で知られる鹿児島県の焼酎メーカーの西酒造と組み、東京・明治神宮前で営む「MIZU(ミズ)cafe」で、近く芋焼酎「開花」の販売を始める。
仕込みに使った水は、佐賀県の天山山系の天然水を、自社の浄水技術で加工したものだ。家庭用浄水器が取り除かないカルシウムやマグネシウムなども除去した「超軟水」だという。不純物が含まれないため、原料の芋の良さが引き立つという。