【編集日誌】
捕鯨文化を伝えるには
2014.4.15 08:00 [編集日誌]
反捕鯨団体「シー・シェパード」の撮影から、和歌山県太地(たいじ)町の捕鯨文化を世界に伝える活動に転じたオーストラリア人ジャーナリスト、サイモン・ワーン氏の話題を13日付で取り上げました。「必要なのは欧米の批判を気にせず、捕鯨の真実を伝えること」という言葉に、勇気づけられる思いがしました。
とはいえ、なかなか真実を理解してもらえないことは、南極海の調査捕鯨停止を命じた国際司法裁判所の判決を見てもわかります。「自分の足で訪れ、歴史や背景を知ることが、事実を知ることにつながる」。ワーン氏は、海外の学生を太地町へ案内する活動もしています。
地道な取り組みですが理解を深めるのには有効です。外国の要人、まずはツイッターでイルカの追い込み漁を批判したケネディ駐日米大使にぜひ、太地町を訪れてほしいものです。(編集長 近藤真史)