できたよ! 女子中学生が着たい「スクール水着」
(2014/4/ 2 08:28) 静岡新聞
中学生の視点を取り入れた水着(中央)をメーカーと共同開発した女子生徒=1日午後、東京・墨田区の「フットマーク」 中学生の視点を取り入れた水着(中央)をメーカーと共同開発した女子生徒=1日午後、東京・墨田区の「フットマーク」
「女子中学生が着たい水着」をコンセプトに、静岡市葵区の静岡大付属静岡中3年の藤田アレンさん(14)と山脇真奈さん(14)が、東京・墨田区の水着メーカー「フットマーク」(三瓶芳社長)と共同開発したスクール水着が完成した。1日、同社で披露発表会が開かれ、2人が学生ならではのデザインや機能性のこだわりを紹介した。
共同開発のきっかけは、昨年2月の企業見学。2人のものづくりに対する関心の高さや、自分の意見をはっきり言う姿に驚いた三瓶社長らが提案した。5月から全校生徒400人にアンケートを取るなどしてコンセプトやそれぞれのデザインを練った。試作品の改良、社内向けのプレゼンテーションなども経験した。
完成した水着は2種類とも上下で構成するセパレート型で、2色展開。2歳から水泳をやっているという藤田さんが考案した水着は、肩ひもを2本にし、蛍光色を採用した。胸に金色で自分のイニシャルを入れられる。
水泳は苦手だという山脇さんが手掛けた水着は、生地全体がリボンと水玉の柄で、ウエストにギャザーを入れて体形をカバーできる。肩にはゴーグルなどを挟めるストラップも付けて機能性を重視した。
藤田さんは「学校の規則や予算の制限の中で、デザインを考えるのが難しかった」と振り返り、山脇さんは「1人でも多くの人に『いいな』と思ってもらえたらうれしい」と笑顔を見せた。