ベトナム航空CAに逮捕状 日本での盗品受け取り密輸疑い 万引団と仲介の女逮捕 警視庁
2014.2.27 08:30 (1/2ページ)[外国人犯罪]
ベトナム航空の客室乗務員(CA)らが日本国内でベトナム人窃盗グループが万引した化粧品などを受け取り、国外に密輸していた疑いが強まり、警視庁組織犯罪対策1課が盗品等有償譲り受け容疑で国外にいるCAの逮捕状を取ったことが26日、捜査関係者への取材で分かった。
盗品を窃盗グループから受け取り、CAらに渡していた仲介役の30代の女が同容疑で逮捕されていたことも判明。組対1課はCAに盗品との認識があり、他にも複数のCAが関与しているとみて詰めの捜査を進めている。
組対1課は昨年12月、東京都内の化粧品店や衣料品店で商品を万引したとして、ベトナム人の20代の男4人を窃盗容疑で逮捕。盗品の大半がベトナム人の30代の女の自宅に郵送されていたことを突き止め、今年1月に女を盗品等有償譲り受け容疑で逮捕した。
男らは、短時間でスーツケースに商品を大量に詰めて逃走する手口で、万引を繰り返していたとみられる。
ベトナム航空CAに逮捕状 日本での盗品受け取り密輸疑い 万引団と仲介の女逮捕 警視庁
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盗品は大手化粧品メーカー「資生堂」やカジュアルウエア「ユニクロ」の中でも人気商品に偏っており、女が商品を指定するなどしていたとみられる。
女らがCAらが宿泊する成田空港近くのホテルに段ボール箱を郵送。CAらが女に現金を振り込み、段ボールの空き箱を捨て、スーツケースを持ってホテルを出る姿も確認された。タグ付きの盗品もあることから、CAらは盗品と認識した上でスーツケースに移し替えていたとみられる。
出国手続きの際の荷物検査では麻薬や拳銃などの発見に重点が置かれ、衣料品などの点検は甘いとされる。組対1課は、CAらがこうした手続きの仕組みを悪用して組織的に大量の盗品を国外に持ち出し、ベトナム国内で転売するなどしていたとみている。
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