2013年11月26日 09:23 (AFPBB News)
釈迦の生誕年が早まる可能性も、ネパールの遺跡で新発見
ネパールのルンビニ(Lumbini)にあるマヤデビ(Maya Devi)寺院で、釈迦(しゃか)が生まれたとされる場所の地下壁を前にして瞑想する巡礼者たち(撮影日不明、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News (AFPBB News)
.
【AFP=時事】インドとの国境に近いネパール南部のルンビニ(Lumbini)で、仏教の開祖である釈迦(しゃか)が生まれたとされる場所で木造建築物の痕跡が新たに見つかった。これは紀元前6世紀頃のものとみられ、考えられていたより2世紀も早く釈迦が生きていたことを示す証拠であるかもしれないという。考古学者らが25日に発表した。
古代の宗教的な木造建築物と考えられたこの遺構は、仏教徒にとって非常に重要な寺院であるマヤデビ(Maya Devi)寺院の敷地内で発見された。
レンガ造りのマヤデビ寺院とデザインの面では似ているものの、この遺構には何もないスペースが配置されており、そこからかつては木が生えていたとみられている。おそらくここに釈迦が生まれた場所に生えていたとされる木があったとみられる。
考古学者のロビン・コニンガム(Robin Coningham)氏は、「これは、いつ釈迦は生まれたのか、また彼の教えが発展し、信仰として根付いたのがいつなのかという、長い長い間交わされてきた議論の手がかりになるかもしれない」と語った。
【翻訳編集】AFPBB News
記事の著作権は株式会社クリエイティヴ・リンクに属します。
© 2013 AFPBB News.All Rights Reserved.
※掲載されたすべての情報は、記事作成時点のものです。