【阪急阪神ホテルズ食材偽装】
「誤表示と思っている」 社長、初謝罪も偽装を否定
2013.10.24 17:16 [westセレクト]
ホテル阪急インターナショナルのレストランのメニュー。表記と違う食材を使った料理を提供していた
阪急阪神ホテルズ(大阪市)系列のレストランでメニューと異なる食材が使われていた問題で、出崎弘社長が24日、問題発覚後初めて記者会見し「信頼を裏切ることになったお客さまにおわびします」と謝罪した。一方でメニュー表示は偽装ではないかとの質問に「従業員が意図を持って表示し利益を得ようとした事実はない。誤表示と思っている」と答えた。
「返金すでに3480人…1000万円」
出崎社長を当面の間、20%の報酬減額にするなど役員10人の社内処分を発表し、再発防止策も説明。「親会社の阪急阪神ホールディングスの角和夫社長が役員報酬の50%を自主的に返上することも明らかにした。
問題があったのは東京、京都、大阪、兵庫の8ホテルと1事業部の計23店舗。「霧島ポーク」としながら別の産地の豚肉を使用するなど、メニュー表記と異なる食材は47種類に上った。一部では調理担当者が表記と違うことに気付いていた。
料理の提供期間は平成18年3月~今年25年9月で、利用客は延べ7万8775人。提供が確認できれば代金を返すとし、返金額は総額1億1千万円を見込んでいる。同社は24日午前9時までに、提供したとみられる513件(3480人分、計約1千万円)の返金に応じたとしている。
阪急阪神ホテルズは今月7日に消費者庁に報告したが、約2週間公表しなかった。消費者庁は景品表示法に違反するかどうか調査している。
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