九州大、次世代燃料電池を開発 価格抑え、耐久性向上
自動車や家庭用電源に導入されつつある燃料電池の次世代型を九州大の研究グループが開発し、3日付の英科学誌サイエンティフィック・リポーツ電子版に発表した。従来品より耐久性が100倍高まる一方で、価格が7割程度に抑えられるのが特長という。5年後の実用化を目指す。
燃料電池は、酸素と水素を化学反応させて電気を作り、水を排出するクリーンエネルギー。九州大工学研究院の藤ケ谷剛彦准教授によると、普及している燃料電池の多くは水素イオンを通すために水を使っているが、沸騰しないよう冷却する必要があり、効率が悪い。
そこで藤ケ谷氏らの研究チームは、沸点が高いリン酸を使用した。
2013/05/03 19:44 【共同通信】