2013年4月13日 08:30 (時事通信社)
ほぼ全ての氷河が後退=最大97メートル、温暖化の影響―
【ベルリン時事】オーストリア山岳会は12日、2012年に観測した国内の氷河95カ所のうち、93カ所が1年前から後退したことを明らかにした。中でも同国を代表するパステルツェ氷河は1879年の観測開始後、最大となる97.3メートルも後退していた。
後退幅は平均17.4メートルで、13カ所で30メートル以上に達していた。後退を免れた2カ所も成長はしておらず、前年並みにとどまった。
山岳会の専門家は「気温が平均を上回ったのが後退の原因」と分析。温暖化の影響で後退は今後、さらに進むとの見方を示した。
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