2013年3月8日 17:06 (ZAKZAK/夕刊フジ)
新生なでしこ、完敗ノルウェー戦に収穫なし アルガルベ杯
初代表のMF田中陽子だったが、不発に終わった(山田喜貴撮影) (ZAKZAK/夕刊フジ)
女子サッカー国際親善試合、アルガルベ杯(ポルトガル)が6日開幕。世界ランク3位の日本代表なでしこジャパンは、同12位のノルウェー代表に0-2で完敗を喫し、ロンドン五輪後最初の試合は収穫ゼロに終わった。
この試合では先発11人中、5人が初代表。勝敗より、若手の見極めの場としていた佐々木則夫監督(54)だが「もう少し得るものがあると思ったが、マイナスの方が多かった。はっきりいって監督の采配ミスです」とアテが外れた。
何しろ、なでしこジャパンの代名詞ともいうべき躍動感あふれる動きはまるでなし。若手は、この日の主将を務めたMF川澄奈穂美(27)=INAC神戸=らベテラン勢に遠慮するばかりで、まるでボールがつながらない。前半8分にあっさり失点し、その8分後にも追加点を許した。
結局、佐々木監督は初代表のDF川村優理(23)=千葉=を主力組の鮫島彩(25)=仙台=に交代させ、後半10分からはエースFW大儀見優季(25)=ポツダム=を入れてみたものの、見せ場はなかった。
大儀見は「経験が少ない選手も多く、連携の部分で思うようにいかないところがある。そういうところを細かく詰めていかないと、強い相手には全く通用しない」と若手への歯がゆさをにじませた。
次戦(8日)は、世界ランク1位のドイツ代表と対戦する。佐々木監督は「現時点でのベストメンバーにする」と明言。MF澤穂希(34)=INAC神戸=や宮間あや(28)=岡山湯郷=ら本来の主軸はいないが、ドイツ戦は2年後のW杯に向けチームにとっては大きな試金石だ。この戦いで、なでしこにとって必要なものが何かがハッキリする。
■アルガルベ杯第2戦
8日21時15分 ドイツ対日 本(パルシャン)
▽放送予定 21時~ フジテレビ系
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