インテル、シャープに最大400億円出資へ 米通信技術大手も交渉
2012.11.13 23:19 [westライフ]
経営再建中のシャープが、米半導体大手インテルから300億~400億円程度の出資を受ける方向で交渉していることが13日、分かった。米通信技術大手クアルコムからも出資を受ける方向で協議している。シャープは米有力企業との資本業務提携により、財務体質の改善につなげる考えだ。
インテルはシャープとの提携により、自社の半導体の販売を拡大できると判断したとみられる。実現すればシャープがインテル製の半導体を搭載するパソコンなどに、新型液晶を供給する機会も増えるとみられる。ただ、インテルは今期に入って業績が悪化しており、今後の動向次第で交渉がまとまらない可能性もある。
同様にクアルコムは携帯電話などに内蔵する半導体チップを研究、開発しており、シャープとの資本業務提携を模索しているとみられる。
シャープは、業績回復のため、画像が美しく消費電力が少ない新型液晶「IGZO(イグゾー)」の販売拡大を急いでいる。中国・聯想(レノボ)や米デル、ヒューレット・パッカード(HP)のほか、国内外の情報機器大手とIGZOの供給などで交渉を進めている。
シャープは台湾・鴻海精密工業グループから9・9%の出資を受ける予定だったが、業績悪化によるシャープの株価下落のため出資交渉は難航している。
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