ファミマ、商品に若い発想 高校生らと開発、提携校4倍に拡大
2012.9.2 09:39
ファミリーマートが、弁当やデザートなど地域限定の商品開発で高校生らとの連携を強化する。5校前後だった年間の提携校数を今年から約4倍の20校以上に増やす。地元食材を使った「地産地消」を進めると同時に、若い世代ならではの発想を生かした商品づくりに取り組む。
提携校では、ファミマの商品開発チームがコンビニの現状やマーケティングの考え方などを講義し、生徒らとともに商品を開発する。
講義は2週間に1回程度行い、生徒らから地元の食材や地域の好みにあった商品のアイデアを募集。3~4カ月かけて完成させる。パッケージや商品名も生徒らが考えるほか、生徒が店頭に立ち、試食品を振る舞って販売する学校もある。
平成22、23年の提携校はそれぞれ5校だったが、24年は静岡県立静岡商業高校や愛知県立愛知商業高校など22校に増やす予定。25年以降も20校以上の学校と提携する方針だ。
一昨年提携した島根県立出雲商業高校と開発した「ぜんざい風ミルクプリン」と「ぜんざい風シュークリーム」は人気が高く、23年には沖縄県を除く全国でも発売された。
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