数カ月無給、住民立ち退き強制…ソチ五輪施設建設で人権侵害 ロシア
2012.8.14 11:16
ロシア南部ソチで開かれる2014年冬季五輪の施設建設をめぐり、出稼ぎ作業員への賃金不払いや住民の立ち退き強制など、人権侵害が横行していると国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(本部ニューヨーク)が13日までに発表した。
こうした問題を報じる地元記者らへの脅迫や嫌がらせ、当局による事実上の記事検閲もあるといい、同団体はロシア当局と国際オリンピック委員会(IOC)に適切な対応を求めた。
同団体によると、旧ソ連諸国などから来た労働者は、約束の額を大幅に下回る賃金しか支給されなかったり、数カ月無給だったりした上、パスポートを取り上げられ帰国できないケースもある。
施設建設のためロシア当局は少なくとも1500世帯を強制的に立ち退かせ、多くの場合、まともな補償や代替住宅が与えられていない。(共同)
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